SourceTree の起動時に Mercurial のアップグレードを求められたときの対応

概要
SourceTree のバージョンを上げたところ、起動時に Mercurial のアップグレードを求める警告メッセージが出た。SourceTree のオプションから内蔵 Mercurial を更新することで、この問題が解決した。

症状

SourceTree のバージョンを 1.9.5 に上げたところ、起動時に Mercurial が古いものなので新しいバージョンの Mercurial にせよという警告メッセージが出た。具体的には以下のようなメッセージである。

The Mercurial team strongly encourages all users to upgrade to 3.7.3 or later due to a security vulnerability.

Your current configuration is using Mercurial 3.2.3

(訳:Mercurial 製作チームは、セキュリティの脆弱性のため、全てのユーザに対して3.7.3以上にアップグレードすることを強くお勧めします。あなたの現在の設定では、Mercurial 3.2.3を使っています。)

SourceTree の起動時に表示された Mercurial に関する警告メッセージ
SourceTree の起動時に表示された Mercurial に関する警告メッセージ

対応

以下、このメッセージに対応する方法を記す。なお、以下の作業を行っているときに、起動時に出てきたように、新しい Mercurial にせよという警告メッセージが出てくることがあったが、単に[Close]ボタンを押して警告メッセージのウィンドウを閉じてかまわない。

  1. メニューから[ツール]→[オプション]を選択。
  2. オプションウィンドウが出てくるので、[Mercurial]タブを選択
  3. [内蔵 Mercurial を更新]ボタンを押す。
  4. 「内蔵用の HG を(再)ダウンロードしてもよろしいですか?」と聞かれるので、[OK]ボタンを押す

こうすることで、内蔵 Mercurial が更新され、起動時に警告メッセージが出ることもなくなる。

なお、SourceTree に内蔵されている Mercurial を使っていなければ、内蔵 Mercurial を更新しても無意味だと思われる。ただ、Mercurial をわざわざ別にインストールした記憶がない人は、多分内蔵 Mercurial を使っているので、このように内蔵 Mercurial を更新するので問題なかろう。

オプションウィンドウの[Mercurial]タブで、[内蔵 Mercurial を使用]ボタンの文字が薄い灰色になっている場合は、内蔵 Mercurial を現に使用していると思われる。
オプションウィンドウの[Mercurial]タブで、[内蔵 Mercurial を使用]ボタンの文字が薄い灰色になっている場合は、内蔵 Mercurial を現に使用していると思われる。

また、上に引いた画面キャプチャにあるように、オプションウィンドウの[Mercurial]タブで、[内蔵 Mercurial を使用]ボタンの文字が薄い灰色になっている場合は、SourceTree に内蔵されている Mercurial を使っている状態になっていると思われる。この場合は、上に示したように、[内蔵 Mercurial を更新]ボタンを押して更新することで問題を解決できるはずだ。